第5話

ライブ前の裏事情

やっと今年のライブが終りました。

去年の11月に、つむらひさしがカナダから来日して、

おかえり会で、ベロンベロンに酔っぱらったのを皮切りに、

3月27日の本番、4月18日のつむらカナダ帰国、

そしてライブDVDの制作がようやく完了。

ここまで5ヶ月ちょっと、、、

ものすごく大変だったのだが、いろいろとおもしろかった。

で、その裏事情というのを、、、

去年の11月の終わりから、12月の頭の方で曲を絞ったわけです。

30曲くらい、、、。うわーっ、、、、。

本番わ3月です。また大変だとみんな思ったのですが、

あれやりたい、これも、、、というわけです。

それから練習プランを起て、スタジオ、個人練習、BOSSの店という具合に。

しかしながら、メンバー紹介コーナーでも少し触れているとおり、

みんな仕事がバラバラで、しかも普通のサラリーマンや、OLさん等と違い、

土日休みわ一人もいない。

それに全員その日の仕事が何時に終るのか、予測がつかない、、、。

とても困りました。

結局スタジオ全員練習わ、1月からというギリギリの状態です。

スタジオわ1月、2月が4回ずつ、3月も4回。

それに3月ホールリハーサルを1回。

で、毎週金曜日、おだちゃんのベース調教をやりました。

深夜に及ぶわけです。きついですよ。

基本的に皆、翌日仕事ですね。しかたなかとです。

30曲なので、1週間で4曲くらいずつ、2月の末までに仕上げる、、。

普通無理です!で、3月に30曲通しでやる。

、、、無茶ですな、、。

そのスタジオ練習ですら、1度として時間通り揃ったことわないのだな。

場合によってわ、結局カズとか来れないこともしばしば、、。

全員揃って練習したのわ、5、6回くらいだろう。

音をバンドとしてまとめるというのわ、簡単でわないのです。

しかし見に来てくれるお客様に、おかしなものわお見せできません。

無理矢理力技です。ライブ直前までその状態が続きました。

つむさんピリピリ、BOSSもイライラ、くまわ暴れ、カズわエヘへとごまかし、

おだちゃんわ怒られっぱなしで自殺寸前の落ち込みです。

、、、結果、、よくまああそこまでできましたな、、。

本番みんなヘロヘロの状態でのぞみました。

ユンケル、マカ、酸素ボンベ、キリンクラシックラガー等を動員し、
なんとか成功させました。

終了後、BOSSわロビーにへたり込み、カズわ風邪とノド痛、花粉症で

ロビーの椅子に完全に寝っ転がってくたばってました。

よってカズだけ終了後の打ち上げを欠席!残念な人でした。

本番わ、アンコール含めて24曲でした。

ちなみに、ステージ上でのエイチツーオーの摂取わ、

4人がミネラルウォーターで、カズだけミルクティーでした。

ああそれとカズわ、ノドスプレーね、、、。

これだけ私たちが、ヘロヘロになった原因わ、そのような状態だったから、、

というのもありますが、しかしもうひとつ大きな要因がありました。

それわおだちゃんです。

まあ彼の名誉のために書くのをよそうかとも思ったのですが、

奴わ、いたぶられて喜ぶタイプでもあるので、発表しちゃいましょう。

前回2004年のライブで、いっぱいいっぱいだったおだちゃんわ、

同時にステージで演奏する気持ちよさも実感したわけです。

彼にとって、初めてというライブで、まともに弾けた曲わ

ひとつもなかったのですが、私たちもまあよくやったということで、

大目に見ていたのですな。

で、つむさんがカナダに旅立つ4月に、おだちゃんに事細かな指示というか、

練習をしておくように、こういう曲を聞いて勉強しておくように、、、

と皆で言っておいたのです。

つむさんわ、11月に自分が日本に帰って来た時、ちゃんと弾けるように

と言い残して離日しました、、、。

果たして、、、、

、、、、、サボってやがりました、、、。

私たち3人(くま、BOSS、つむら)わ、確かにしばらく楽器に

触れていません。

しかし私たちわいいのです。うまい訳だしプロなのですから、ちょっと

ウォーミングアップすれば引き出しもたくさん持ってますし、全く

問題なく、いきなりできてしまうでしょう。

しかしおだちゃんわ、自分もすっかり休んでしまって、言われた練習を

全くといっていいほどやってなかったのです。

秋風が吹く頃、私はそれに気がつき、あわてました。

、、、、、間に合わない、、、、。

大慌てで私わ、おだちゃんを呼びつけ、即席トレーニングです。

、、だがしかし、、ダメですよね、、ふつう、、、。

しかも皆で集まって演目の相談をしていると、くまがおだちゃんに、

”レゲエっぽいアレンジのこういうのもやりてえよなあ、、、”

などと言うと、おだちゃんも調子にのって

”いいっすねえ、、、やりたいっすねえ、、、

かっこいいっすよねえ、、 ”

などと、、、

出来もしないくせに!!

言うもんだから、私そこでブチ切れましたね、、。

全然練習してない素人が、そんな難しいリズムのグルーヴ感というか

うねりというか、そんなベースを弾けるはずがありませんっ!

適当に話を合わせて盛り上がってるだけだったので、

久々に本気で怒りました。

まあそんなこんなで、演目を決めたので、すぐ自主トレに入り

それからすぐスタジオ入りでした。

スタジオ1回毎の課題曲を5、6曲やるんですが、

やはりベースだけがついてこれません。

当然なんですが、、、。

このままでわ本当に間に合いません。

皆で散々説教したあげく、毎週最低1回、スタジオ練習とわ別に、

CRESCENTでベース調教が始まりました。

全くもう自分で弾けないの、わかってるんだから、

言われてた練習方法で、半年以上時間があったんだから、

3月にまたライブやるのも決まってるんだから、

ふつー練習するでしょう、、!!!

まあ帰国したての、つむさんの落胆と怒りわ、もっともですな。

あれほど言っておいたのに、、、。

おだちゃんがまともに弾けないとなると、バンドのアンサンブル上、

リズムギターのつむさんが、ベースのカバーに回りますな。

そうするとつむさんわ、BOSSのギターと絡むというより、当然リズムに

徹するということになります。去年と同じ、、、ですな。

すると曲の表現の幅というものが、狭くなります。

しかし今回わ、曲のバリエーションを広げて選曲しました。

去年と同じようにやりたくないからです。

で、完璧にわ絶対いかないことわ、わかっていましたが、

最低週1回の調教ということになりました。

そのほんの一部の様子が、DVDのメイキングシーンに収録されてます。

あれわまだ優しい方ですね。

実際わかなりキビしいトレーニングでした。

夜中1時、2時になることも珍しくなかったですよ。

よくお店のお客様に、すごく遅くまで電気ついてますね、、、

と言われるくらいでした。

それが3月の本番直前まで続いたわけです。

おだちゃんも大変だけど、教える私たちわ、もっときついですよ。

自分のパートの練習わ、ほとんどしてないわけですから。

そして、本番前のホールリハーサルになったんですが、

その時に私が、おだちゃんの立ち位置と、ベースアンプを

一番端っこにしました。それわなぜか、、、?

ライブに来ていただいた方々、DVDで御覧になった方々も

ああほんとだ、、とわかったと思います。

つまりですな、前回の時とわ、つむさんとおだちゃんの位置を

入れ替えたんですな。

おだちゃんにわ悪いんですが、ベースアンプがドラムの横にあると、

アンプから音がステージ上に聞こえてしまいます。

するとドラムと合ってないベースが聞こえてきます。

そうなると演奏していて気持ち悪いわけです。

こっちも引っ張られてミスする可能性も高くなります。

それでもつむさんわ、おだちゃんのすぐとなりなので、
かなり弾きにくかったようです。これも当然ですな。

まあそれでバランスわ、あまりよくありませんが、

端っこに行ってもらいました。

あとステージ上の全てのモニターわ、ベース音わ出してません。当然です。

私の前にあるモニタースピーカーからわ、くまのドラムと

つむさんのリズムギターだけを出してました。

それを指標に私わ弾いていたんですな。

まあ他の皆もそうだったんですけど、、、。

そんな感じで行われた今回のライブでした、、、。

ヘロヘロになった大きな要因、、、でした。

次回わ、

ちゃんと練習しろ!

ばかもの!

あ〜少しすっきりした、、

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