第9話

弱点克服その2のその2


一人暮らしを悠々自適に満喫していた、、、はずだった。
それわ突然のことだった。

ある夜、テレビをつけっぱなしにしていると、 正に無差別テロとわこの事だ。

いきなり映画のコマーシャルで、”しりょーの★☆○◆”というのをやりやがった。

最初わまあ、”ふーん ”くらいに思っていたのだが、話題の映画らしく、
そのうち特集までされるようになり、コマーシャルもここぞとばかりに、頻繁に放送されるようになった。

日が経つにつれ、少しずつ怖くなってきた。
だってちょっとやばいって、、あれわ、、、

人だか悪魔だかおかまだか何だかわからんが、
口わ血だらけ、皮膚ぼろぼろ、目わ白目をむいて
人間に襲いかかってる、、、ようだ、、、
というのわ、怖くて直視できなかったからだが、、、。

で、人間わ電ノコ、、チェンソーですな、、、、、を持って
必死で応戦している、、、ようだ、、、。
あたり一面血の海、、、のようだ、、、。

とにかく血しぶきがものすごい、、、、、、、、、、、、、、ようだ、、、。

あの顔、、頭からこびりついて離れないのである、、、。
困った、、、

20歳そこそこの若輩者にもかかわらず、2DKなどという木造アパートに住んでいた。
家賃わ、駐車場込みで5万くらいだったか、、、安いよね、、横浜の磯子区で。

隣わ、後に友達になった米国海軍の軍人、マイケルだった、、。
まあそれわ次の機会にお話しよう、、、結構おもしろいことになるのだ。

で何が困ったかというと、2DKという広い(6畳2間、キッチンも広く8畳くらい、バストイレつき)
部屋で、電気消すと暗い、、、当たり前だが、、怖いのである。

キッチンの電気消しても部屋にいるにも関わらず、キッチンの暗さが怖い、、、。
気になってしょーがない、、、しょーがないから全部明るくしてしまう。

こういう気持ち、分かる人いるでしょっ???

とうとう風呂でシャンプーするのが怖くなってしまった、、、。
風呂のドアが気になって目が瞑れない、、、分かる人いますよねえっ???

とうとうテレビを見ていてコマーシャルになると、NHKにチャンネルを変えてしまうように
なってしまった、、、、。

そしてその無差別テロ攻撃わ、どんどんエスカレートし、町中に氾濫していった。
私わある夜、仕事を終え、車通勤していたので近道を行こうと細い路地に入って行った。

そして踏み切りにさしかかり、警報機が鳴り電車が通り過ぎるのを待った。
住宅地の細い路地の小さな踏切である。左右わ、民家のブロック塀である。

何か変な雰囲気がした、、、古いブロック塀のはずだが、、、
色鮮やかな感覚が、運転席で左右から感じられた、、、。

ふと横を見た、、、、、

その映画のおどろおどろしいポスターでわないですかっ!!!

勘弁してくださいよっ!!!驚いて反対側に目をやると、、、、、

そっちもですかっ!!!
左右同時攻撃しかも超至近距離ですかっ!!!

なんで民家の塀にまでそんなテロ行為を!!!!!

電車が通り過ぎ、私わ広い道に出るべく、その細い路地を持ち合わせていた
ドライビングテクニック全てを駆使して猛スピードで走り去った。

そのとき私わ悟った。
幼少の頃のトラウマが、ここにおいて完全復活してしまったことを、、、。

ああ、、、まだ続くのさ、、、10話に、、、。

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